自分の機嫌は自分でとる【自分編】

旅行

 いつか、2ちゃんねるのひろゆきさんが話していた、みやぞんの言葉。

  1. 自分自身
  2. 仕事における「学級」「職員室」
  3. 家庭における「妻」「子ども」

 すべてに通じる考え方だと思った。

 自分自身と言えば、一番に思い浮かぶことは、海外一人旅。最長で8か月間(アメリカ大陸縦断)21歳の私は、まさに怖いものなし。それでも、2度の強盗被害以外にも、何度も怖い目にあった。

 それでも旅を続けた理由は、ただ1つ。行ったことのない所へ行って、自分の目でその景色を見てみたいという強烈な好奇心。そして、その好奇心を支えたのが、自分自身の気持ちのコントロールだ。

 南米エクアドル~ペルー(アンデス山脈越えの格安バスへの乗車中)高山病の症状と地元民ばかりの薄暗い車中、抱きしめて持っていたバックパックを無理やり強奪される。高山病の頭痛と吐き気と恐怖感。大切なものが詰まった鞄。1つしかない命。一人だけの日本人。そんな状況を今でもはっきり覚えている。

 強烈な抵抗の後、身の危険を感じて鞄を離すまでの数秒間。生死を分ける数秒間。目的地に到着しても荷物のない自分。放心状態と後から襲ってくる数倍の恐怖感。地球の裏側、たった一人の自分。

 それでも気持ちを整えて、地元の警察署へ。しかし、そこは南米ペルー。英語が全く通じない地元警察ペルー人とスペイン語で強盗の経緯を伝える会話。21歳の日本人がたくさんのペルー人警察に囲まれて、つたないスペイン語で伝える景色。自分のことなのに、今でもはっきり覚えている。

 悲劇は終わらない。ようやく書き終わった調書。(自分が入っていた海外旅行保険の請求のためにどうしても調書が欲しかった)調書を受け取ろうとしたら、耳を疑う言葉が返ってきた「○○ペソね!」周りのペルー人警察はみんな半笑い。始めは冗談だと思ったが、何度聞き返してもお金を要求してくる。ここは…「け・い・さ・つ?」

 それでも、気持ちを切り替えて、最後は値切ってお金を(賄賂?カツアゲ?)を渡した。ペルーの洗礼を浴びた若者の心は、一回り成長した。めでたし、めでたし。

 海外トラブル日記なら永遠に書けそうだが、ここで伝えたいことは、どんな状況でも、「これからどうするか。」「そのためにどうすればいいか」を考えることに尽きる。過去の出来事は変えられない。それでも、過去の出来事をプラスに繋げることならできる。(このネタでブログが書けた。あの時の強盗、警察、ペルーありがとう!!)大切なのは、自分の気持ちをコントロールすること。

 平和な日本でも、平和っぽい日本だからこそ、その重要性は高い。周りを見渡せば、自分の感情に振り回されている人も少なくない。そんな人には、南米一人旅をおすすめする。きっと、人間が一回り大きくなる経験ができる。(はずだ。)

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