北海道一周旅行

旅行

「今回の旅行は、スルメのように未来になるほど、噛めば噛むほど将来美味しくなる。」

 例え話がへたくそな私の言葉。出発前にそう確信したた北海道一周旅行。長男4歳で長女も2歳。やんちゃ盛りの2人と妻で軽自動車ムーブに乗り込み、フェリーに乗って舞鶴から小樽へ渡り、北海道を礼文島や知床も行って、ぐるりと一周するサバイバルの21日間。中古の簡易キャンプセットを積んで4人、私以外は初北海道をホテルに宿泊することなく、21日間で一周した。夏休みに休暇の取りやすい私も、サラリーマン6年目で異動直後。よくも21連休も休暇をとったものだ。当時のこの旅行にかける思いは相当大きかった。

 少し周りの常識からずれた人生を送った私が、よく言われる言葉がある。「それ絶対最高やわ。」「それ子ども絶対喜ぶね。」「いつかやってみたいな。」

 絶対…いつか。私自身がやっていることなので、絶対と言われると、「ですよね!!」を返すしかないのだけれど、多くの人が、「○○をすれば絶対いい!!」と分かっていることでも、自分自身はやらない。やってない。やろうとしない。そんなことが本当に多い。

 「じゃあ、やりましょう。」と言うと「誰でもできないよ。」という顔をされてしまう。???きっとお世辞でもなく心から出た「いいね。」そんな自分の感覚をもっと大切にしたら、もっとハッピーなれるのに。

 年を重ねるごとに、家族が増えるごとに、仕事の役割が変わるごとに、自分の思いを実現するために、考えるべきことは増える。もちろん、私もわかっている。だからこそ、今日が人生で一番若い日なんだから、一番行動しやすい今日から、自分の感覚を信じて行動しよう。そう自分自身に言い聞かせる。大切な人との話し合いを大切にさえすれば、素敵なアイディアが生まれるはずだ。

 それにしても、あの旅からもうすぐ8年。また、あの夏の北海道に行きたい。3年後の夏にしようかな。北海道の話には続きがある。あれはもう23年前。テレビで見た北海道の美瑛や富良野の大自然の映像に一目ぼれした中学生の私は、一人で北海道旅行したいと両親に申し出た。細かいやり取りは覚えていないけれど、そう思った日から、地図帳とJR時刻表が私のバイブルとなった。

 両親の答えは、関西在住の中学生、「いきなり北海道は遠いから、練習で九州にしたら。」なんだか今思えば分かるような分からないような微妙な返答だったが、結局中学2年生の春休み、私は夜行列車を乗り継いで、青春18きっぷで九州旅行へ旅立った。中3の夏休みには、当時の猿岩石に憧れて、節約と自己陶酔のためにヒッチハイクを繰り返す少年が北海道にいた。2週間余りの夢の一人旅。たいさんの思い出と無敵の自信を引き下げて、無事帰ってきたとさ。めでたし、めでたし。

 そんな思い出の北海道に行きたかった。何度挑戦しても見れなかった、霧の摩周湖も、家族で行ったときには最高の姿を見せてくれた。次は5人か両親も連れて7人で行きたい。

 最後に1つだけ。今回の安定のサラリーマン生活をやめて、縁もゆかりもない海外生活をスタートすると決めたことは、私の勝手な感覚からスタートしている。もちろん妻とは何度も話し合いを重ねたし、子どもたちにも説明した。北海道に負けないぐらい、「スルメのように、噛めば噛むほど将来美味しくなる」そう確信している。

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