再会の日

仕事

予期せぬ帰国後、

9年ぶりに

新任時代を過ごした

職場に舞い戻った。

教え子と机を並べて仕事する。

感慨深い瞬間。

学校に残る

自分の足跡も懐かしい。

14年前の体育館

多忙を極めた初任時代。

それでも鮮明に残る記憶がある。

体育館に集まった全校児童を前に、

校長先生が語りかけた。

彼には身体的に

大きなハンディキャップがあり

学校生活を送る上で、

教師はもちろん、

子どもたちも彼のことを

理解する必要があった。

家庭訪問

彼を担任することになったのは

出会ってから5年後。

初任校最後の1年間だった。

最初の家庭訪問は2時間以上

これまでのこと

これからのことを

お互いに包み隠さず

本音で話した。

お互いにずっと泣いていた。

自然と流れる涙を

今でも忘れられない。

あの日

私たちはチームとなり

その関係は今でも続いている。

自立

みんなと同じように

学校生活を送るために

四六時中

介助員の方のサポートがあった。

それでも、毎日話し合って、

サポートを減らしていった。

自分の子どもならどうするか?

これが唯一の基準だった。

彼の自立を目指して

チャレンジの連続だった。

難しいチャレンジも多く

ぶつかる事もあった。

出会いから14年。

年賀状のやり取りは今でも続き、

新聞やニュースで

彼の活躍を楽しみにしていた。

不思議な縁で引き寄せられて

同じ場所で再会する今日。

彼は、偉大な先輩となり

彼にしか語れない講演をする。

涙を堪える自信がない。

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