自分の「欲」に使う時間

思考

 2022.4月からの再スタートに向けて、毎日考える移住の意義。結婚して、子どもを3人も授かって、家族が増えるごとに、心配と喜びが同時に増加した。そんな中でも、一番変わったことが、頭の中

 よく女性は「子どもを授かると、母になる」と言われる。約10か月と10日間の共生は、未体験の私には分からない、異次元の世界。10か月以上の時間を共に過ごし、壮絶な出産を経てから、始まる子育て。半強制的に全ての「欲」を子ども中心に切り替える。私自身のサポートでは、共に子育てをしたとは、言い難い現実。その現実はしっかりと受け止めながらも、頭の中だけは、確実に変化した。

 独身時代の自分への「欲」実現に使った時間が100とした場合、結婚してから50、子どもを授かるごとに40、30、20と確実に減ってきた。もはや、誕生日や父の日にやりたいことや欲しいものが浮かばない。(自分のことを考えることがなくなった)これはもちろん、妻も同じで、毎年、お互いの誕生日が、悩みの日になったりもする。やりたいことや欲しいものが思い浮かばないことは、今が十分満たされている証拠だ。(おそらく自分以外の4人が笑顔なら◎自分は今に十分満足している)

 平日なかなか食事を作れていない私は、子どもたちや妻に「何か食べたいものある?」とよく聞いている。さらに、5人の予定が合えば、「何かやりたいことない?」と聞くことももはや口癖だ。子どもが3人いて、好みやキャラクターも違うので、全員一致のやりたいことは見つけにくいが、最適解を探していく時間が好きだ。

 そんな生活の中で、さらに区切りの年にもなる来年度。(長男は中学生・次女が小学生)それでも、子どもたちの未来を考えると、やっぱり今動くことがベストだという考えに揺らぎはない。

 移住の計画を進めながらも、他の道も模索することが親としての責任。チームのリーダーとして、全員の状況を見ながら、納得した決断をしていきたい。昨年のNZのロックダウンのように、自分たちの力では、どうにもならない状況も考えられるし、家族の心と身体の健康が、出発の必須条件だ。

 例えば、何らかの理由で来年度の移住が叶わない場合を想定する。

  1. 仕事(継続か新しい道)
  2. 経験(短期か国内)
  3. 再計画(時期の再考)

 まず、仕事について既に退職を申し出ている私が、退職を取り消すがプラン①。(大変申し訳ないが、頭を下げるしかない。)これが最もシンプルなプラン。これを機に退職をして、移住後フリーランスで働く想定で新たな形で違う仕事をするがプラン②。(ハードルは高いが、将来の海外移住に備えるなら必要なプラン)目先の収入と安定が得られる現職と将来への投資となるサバイバルプラン。

 次に、長期での海外での生活を体験できないことを補うプラン。コロナの終息を待って、長期休み等を活用した短期留学。それも許されない場合、海外比べてハードルが低い、国内留学。(まだ情報不足で、本来の目的とは少しずれる)

 最後は、計画の再考。そもそも今回のプランは、私たち夫婦の思いが詰まったプラン。子どもたちが言い出して、心から望んでいることではない。それでも、必要だと強く感じているからこそ進めてきたことだ。(我が子の将来を思い、子どもがやりたいと言わなくても習い事に通わせるイメージに近い)

 つまり、実は思いはシンプルで、子どもたちには幸せになってほしい。そのヒントは、そこら中にも転がっているが、海外の空気を吸って、違う文化に触れ、孤独を感じながら、日本を感じる中で、視野を広げ、心を養って、自立した人間に成長してほしいという思い。

 結局は、無くしたと思っていいた、わたしの「欲」の塊だ。

 訂正しよう。自分の「欲」実現に使った時間は、独身時代が100としたら、今は500だ

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